歯医者さんでピンクの粘土で型を取ったことがありますか?口に入れると変な味だし苦しいし苦手な人が多いです。しかし今は粘土で型を取らなくても歯を作り出す技術があるんです。しかも短時間でつくれて即日に歯を入れることも可能です!歯医者さんの最先端医療をご紹介します。
- 型取りをするときオエっと吐きそうになる
- 虫歯があるけど型取りが苦手で行きたくない
- 治療したいけど何度も歯医者に行くのが大変
- 最新医療について知りたい
- 白い歯を入れたい
見やすい目次
セレックとは
セレックは世界初の歯科用CAD/CAMとして1985年にドイツで誕生し、世界で約4万台が使用されてきました。現行のセレック「オムニカム」は5世代目の量産機として2013年から使用されています。
https://shikashiru.com/post/35.htmlより一部引用
型取りをしないで歯を作る方法
ざっくり説明すると、口の中にカメラをいれて何枚も写真を撮って(スキャン)、そのデータをパソコンで編集して機械が歯を削ってくれるというものです。詳しく説明します。
口の中に直接カメラを入れてスキャン
先端のカメラで何百枚もの写真を連写して画像をつなげて3Dで再現します。粘土を口に入れるときとは違い、苦しくないし味もしません。患者さんはとても楽です。これを考えた人は真の天才ですね。
パソコン上で編集をする
スキャンしてできた3Dデータ上で、作る歯の細かい設定をしてきます。とても鮮明な画像で感動しますよ。
歯を削る機械にデータを転送し削る
削るのはこんな四角い塊。メーカーや種類で色が異なるので、患者さんの歯の色に合わせて使い分けています。
いよいよ削り出し。この機械の中央にブロックをセットして削っていきます。データを元に躊躇なく削ってゆく様は圧巻です。作る歯の材料にもよりますが簡単なものは30分程度で削りあがります。動画も撮ってみました!↓
できた歯を口の中で微調整して、最後に接着剤でつける
これで完了です。削り出す所要時間は歯の材質や種類にもよりますが、早くて1本30分ほどでできます。硬い素材を削るほど時間がかかりますが長くても1時間半くらいでしょうか。本数が増えれば時間も増えますが人が手作業で作るよりは驚くほど時短できます。
セレックのメリット
- 型を取らなくても歯を作れる
- 粘土を使うときより誤差が少ない
- 所要時間が短い・来院回数を減らせる
- 白い歯を作れる
- 金属アレルギーの人も安心
セレックのデメリット
- 金属の歯は作れない(銀歯など)
- 機械が高額でまだ普及率が低い(やっている歯科を探すのが大変)
- 保険治療では認められていない
保険適用ではない理由
「保険適用ではない」ついて少し詳しく説明します。
全国でセレックの機械を導入している歯科医院はまだ少なく、どこでも同じ治療が受けられるわけではないので保険で「即日に歯を入れる治療」は認められていません。ただし、歯科技工士が在籍していて、型を取ってその模型をもとにセレックでCADCAM冠を作製できる環境であれば例外として即日治療が認められています。
今後、機械の改良や普及が進めばどこの歯科医院でも型を取らなくてよい時代が来ますが、何年後かは定かではありません。ですが近い将来そうなるでしょう。
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