最近じわじわと人気が出てきている「TePe(テぺ)」。
スウェーデン国内薬局で売られている歯ブラシの約77%はテペだそうで、そのシェア率の高さから根強い人気がうかがえます。
以前「マツコの知らない世界」でも紹介されました。
なぜそこまで人気なのか?
この記事ではTePeの特徴やそのすばらしさを伝えています!
見やすい目次
テペはスウェーデン生まれの歯ブラシ
スウェーデンは予防歯科先進国と言われているのをご存じですか?
昔のスウェーデン国民は虫歯や歯周病がひどく、それを重く受け止めた政府が国の一大プロジェクトとして1970年代から予防歯科を広めていきました。
国民は歯科に検診に行くことを義務づけ、子どもは検診料が無料でした。その成果が出て、今では世界に誇れる予防歯科先進国になったのです。
70歳の平均残存歯数グラフ
https://clinica.lion.co.jp/yobou/new.htmより引用
その証拠に70歳の平均残存歯数のグラフで違いがわかります。日本は8020運動が盛んですが(80歳で20本歯を残そう!)もうすでに70歳で達成できていません…。
スウェーデンの人は平均で21本!これは世界でもすごい数字です!
そんなスウェーデンの国内シェアNo.1歯ブラシがテペです。
テペは簡易包装が特徴的
日本は基本的に1つ1つしっかり箱に入ってますが、テペはめっちゃ簡易包装です。ホテルにある安い歯ブラシが入ってそうな感じです。私は外国っぽくて好きです。
ゴミ問題・環境問題で世界が苦労しているこのご時世、日本も簡易包装を推奨すべきですね。
ちなみに「ブリスターパック」というのはテペのがっちり包装のことです。贈り物などはコチラのほうがいいのかな。
テペの歯ブラシの種類
セレクトシリーズ(テペの定番)
大きさ
- セレクト(大・男性用)
- セレクトコンパクト(中・女性用)←オススメ
- セレクトミニ(小・子ども用)
かたさ
- ミディアム(普通)
- ソフト(やわらかめ)←オススメ
- エクストラソフト(超やわらかめ)
スプリームシリーズ
大きさ
- スプリーム(大)
- スプリームコンパクト(中)
スプリームシリーズは毛のかたさは一定です
この他にもさまざまな種類の歯ブラシが出ています。多すぎて迷いますが、その分自分に合った歯ブラシを選んで使えます。日本にはよくある「かため」というブラシはありません。
ブラシの大きさの違いを比較
わかりにくいので写真で比較します。
サイズ(大)は歯3本分くらいの大きさ。
大きい分一度にたくさんの面積を磨けるのでズボラさんにはこちらでもいいかと思います。
先が少し細くなっているので大きい割に奥までブラシを入れやすいです。↓
コンパクト(中)は歯2本分ほどの大きさ。こちらは日本でもよくあるサイズ感でなじみやすい印象です。↓
テペの使い心地・正しい磨き方
やわらかいのになぜ汚れが取れるのか
テペのブラシは基本ソフトな触り心地で、日本製の「ふつう」のかたさを使っている人にはすこし物足りない印象だと思います。
でも不思議なことに歯面の汚れはしっかり取れます。理由は歯ブラシの毛の密度!
日本の歯ブラシより毛量が多くて密集しているので「毛細管現象」が起こしやすいのです!
毛細管現象とは汚れ(今回はイソジン)にブラシを触れさせると、毛の間に吸い込まれるように吸収される現象です。これにより効率よく汚れを落とすことができます。
歯ブラシを生かす磨き方
日頃患者さんの口を拝見していると、力を入れ過ぎて磨いていて、歯ぐきに傷があったり歯肉が退縮傾向にある人が多いです。
歯ブラシの適正な力加減は150~200gの間と言われています。ご家庭の計りで簡単の計れるので一度やってみてください。その軽さにびっくりしますよ。
テペの歯ブラシはブラシがソフトなので力が伝わりにくく、ブラッシング圧が強めの人にもオススメです。
セレクトシリーズが向いている人
↓(左)セレクト (右)セレクトコンパクト
ブラシは平らでソフトの毛はふんわり柔らかく、これで汚れが本当にとれるのか少し不安になるりました。
しかし磨いてみると無駄な力がかかりにくくしっかり歯の表面の汚れがとれ、歯ぐきには優しいタッチで磨くことができました。
ブラシの先端は先細りの台形の形をしているので奥までブラシを入れても窮屈さを感じにくいです。
子ども
歯ぐきが腫れていない大人
スプリームシリーズが向いている人
↓(左)スプリーム (右)スプリームコンパクト
ブラシの柄が独特なデザインでグーでしっかり握りやすい形をしています。これだと力が入りやすくなりそうですがテペ特有の優しいやわらかなブラシのタッチで過度に力が伝わりにくいです。
毛の先端が2重構造になっているのでセレクトシリーズより「毛細管現象」が起きやすく、歯茎のきわや歯と歯の間を磨きやすい感じでした。
歯ぐきが腫れている人
歯周病が心配な人
矯正中(歯に器具をつけている)人
銀歯などかぶせ物をしている人
さらに完璧なケアを求めるあなたへ
どんなにすごい歯ブラシを使っても、全体の6~7割ほどしか汚れが取れません。
残りの3割は歯と歯の間の汚れです。これを取り切ってはじめて完璧と言えるでしょう。
デンタルフロスもぜひ一緒に使いませんか?